ワールドニュース(2006年1月)
イスラエル New Year
ユダヤ教のお正月は、ユダヤ暦で第七の月の1日(旧約聖書ではこの地上ではじめての人であるアダムが創られた日がティシュリ月の1日)この日がユダヤの新年(ちなみに今は5766年)となります。今のカレンダーで見ますと、その時は収穫が済んだ秋の九月の下旬か十月の上旬でした。 旧約聖書に「主はモーセにおおせになった。イスラエルの人々に告げなさい。第七の月の1日は安息の日として守り、角笛を吹き鳴らして記念し、聖なる集会の日としなさい。あなたたちはいかなる仕事をしてはならない。燃やして主にささげるささげ物をたずさえなさい。」と書いてあります。この新年の日の食卓ではどこの家庭でも石榴が、出されスライスしたリンゴに蜂蜜をつけて食べます。 ヘブライ語では新年をロシュ・ハシャナ(ロシュ=頭、ハシャナ=その年)と言います。新年といえば1年に1度だけですが、ユダヤ暦では、このロシュ・ハシャナは1年の間になんと4回もやって来ます。その4つの新年には、「木々の新年」、「家畜などの動物の新年」、「王様たちの新年」、そして第七の月の1日からはじまる「人の新年」があります。 この4つの新年では「ディン」と呼ばれる審判が行われ、新しくやって来る年のそれぞれの運命が決められます。 そして、この「人の新年」には、天国では「命の本」「死の本」そして「どちらでもない本」の3冊の本が開かれます。その年の行いによって、誰がどの本の中に名前を記されるのか決まるので、ユダヤの人は新しい年に向かって家族や友人に一年の反省を告げ、一からの再スタートとなるのです。
アメリカNews
9月28、29日のニューヨークオークションのSotheby
SothebyのImportant Jewelsのニューヨークオークション販売は、合計で5,346,580USDにもなりました。出品されたロットの70パーセント、出品されたバリューの78パーセントのセールスでした。
その中の注目商品は、@5.58 carat, D-Flawless diamond ring : $385,600 A12.42 carat, Fancy Intense Yellow, VVS1 diamond ring : $168,000 B6.41 carat, Fancy Intense Yellow, VS2 diamond ring : $162,000 C5.04 carat, D, VVS2, diamond ring : $126,000
「最高品質のダイヤモンドは最も良く売れている、そして強い価格がそれを物語っている。」とリサ・ハバード氏(Sothebyの宝飾部の専務)は言っています。
インド New Year
インドのお正月は、国民の8割がヒンドゥー教ですから、お正月などの祝祭日は「ビクラマディティヤ」という太陰太陽暦の「ヒンドゥー暦」に従い、「Diwali=ディワリ」ということになりそうです。ディワリは元々、ヒンドゥー教の神様ヴィシュヌの化身である英雄ラーマが長年の追放から無事帰還したことを祝ったのが始まりで、女神ラクシュミ(富と幸運の神でヴィシュヌの妻)を迎えるお祭りです。
ディワリはカーティック(西洋暦では10月or 11月)と呼ばれる、満月から2週間後の「新月」の日に行われます。多くの会社や学校がお休みとなり、街にはきれいな飾りつけがされて、賑やかになります。サンスクリット語で「ランプの列」を意味するお祭りですから、家々は「ディヤ」という小さな素焼きの皿のランプ(ディヤは、素焼きの皿の中にギー(ミルクから作った油)またはマスタード・オイルを入れ、コットンで芯を作り、灯をともして使います。ろうそくの灯は風ですぐ消えてしまいますが、ディヤについた灯はなかなか消えない。)やろうそくの灯、またはイルミネーションで飾られ、建物はライトアップされて町中が光で華やかになります。暗闇がないようにするのです。
爆竹や花火なども上げられて、活気溢れるムードになります。そして迎えたディワリの日。新しい服で身を包み、 "HAPPY DIWALI !!" とお互いに声をかけあいます。
女神ラクシュミーはこの夜の12時に家々に訪れ、人々に金運を授けると言われているので、家の窓を少しだけ開けておきます。ディワリの準備は、家々では家中の壁の塗り替え(ホワイト・ウォッシュ)をしたり、大掃除をしたりするそうです。新しい服を用意し、お歳暮やお菓子を準備したりもします。お歳暮と言っても、お世話になった人だけではなく、近所の人にも配りますし、毎年いろいろとアイディアが必要で結構大変そうです。シルバーやゴールド、陶磁器などをプレゼントすることもあるそうです。また年賀状にあたる「ディワリ・カード」も配ります。そしてお祈りやお寺参りをし、親戚や友人の家を訪ねて、新年を祝います。
香港New Year
香港はお正月が2度ある。一つは西暦の1月1日、もう一つは旧暦(農暦)の新年「初一」(1月1日)になるだ。西暦のお正月は欧米の儀式に習ったものであり、あまり重視されないのに対して旧暦のお正月は中国人にとって1年で一番大事な行事である。
日本の風習とおなじように、大晦日までに大掃除をして、お正月を迎えるお飾りや食事(年ゴウというこちらのお餅(年年高、毎年よくなるの意味がある)や大根餅、揚げ餃子、瓜子、糖果など)の用意で街はあわただしくなる。日本以上に家族で過ごすことが大切にされています。こちらのお飾りは赤と金の華やかなもの。毎年お正月2日目には花火大会もおこなわれます。お正月の前になると、街中でお正月用のお花を抱えている人を見かけるようになります。花市も開かれ、水仙(運が良くなる)、グラジオラス(正月に開くと縁起がいい)、金柑・牡丹(お金が儲かる)、桃の花(異性運の向上)に猫やなぎなど縁起がいいとされるお花がズラリとならびます。街中いたるところでみかける金柑。香港のお正月の一番ポピュラーな挨拶は「恭喜發財(クンフェイファッチョイ)!」。これも直訳すると「儲かりますように」ってこと。なかなかストレートな人たちです・・・(ちなみに中国大陸では旧正月にも「新年快楽」「新年好」という一般的な「あけましておめでとう」という挨拶を耳にすることも多い)。香港では元日には掃除をしない、髪を洗わないなどとも言われているそうで、理由は「お金や福を流して(掃きだして)しまうから」だとか。
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